春まき加賀伝統野菜種子
加賀太胡瓜 かがふときゅうり
特徴
果長22cm~27cm、果径6~7cmの白いぼでずんぐり型の太いキュウリで、1果重が600~700gにもなる。
節成りにはならず、一般的に株あたりの収穫目標は10数果。やわらかく、日持ちがよく、煮物や酢の物、サラダに最適。
栽培要点
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1. 植えつけ畝幅は1m20cm、株間隔50cmの2列に植える。遅霜の心配がなくなる4月下旬~5月初旬頃に苗を植えつける。
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2. 仕立て方と摘心主枝に雌花の着性が弱いので本葉4枚の時に親づるを摘心し、子づる2本を伸ばす。樹勢の維持のため子づるの6節までの側枝は早
めに摘み取り、以後の側枝は1葉残して摘心する。子づるは15~20節で摘心し、着果は2~3節に1果つけるようにする。 -
3. 収穫と管理開花後15日前後で長さ25cm、果径7cm前後になるので収穫する。収穫は7節目以降から行う。
肥料がきれると形が崩れるので、肥料と水は適宜与える。また、一時の肥料の多量施用は苦味果の発生をまねくので、こまめな追
肥を心がける。古葉なども適宜摘み取り、風通しと日当たりをよくする。
打木 赤皮甘栗南瓜 うつぎあかがわあまぐりかぼちゃ
特徴
形は円錐栗型で、果肉は厚く粘質でしっとりとした味わい。食味が良好で果皮の朱橙色も鮮やかであることから、加賀料理の彩りに欠かせない野菜である。
極早生で着果がよく、気象および土壌の適応性も広いので、栽培は比較的容易である。
栽培要点
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1. 植えつけ遅霜の心配のなくなる4月下旬~5月初旬頃から種をまくか、苗を植えつける。畦幅は2m、株間隔90cmで1列に植える。
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2. 仕立て方と摘心親づるを本葉5葉程度の時に摘心する。子づるの揃った枝を3本残す。1番果の着果節以下のわき芽は摘み取る。その後は過繁茂にならないように間引きする。
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3. 収穫と管理1番果の着果目標節位を11~12節とし、午前中に人工授粉を行い、授粉日が分かるよう印をつけておく。変形果や小果は早めに摘み取り、果形を整え着色を均一にするため台座を敷く。授粉後35~40日で果色が鮮やかになったころ収穫する。授粉日が不明の場合は、軸が硬くなったころを収穫の目安とする。
ヘタ紫茄子 へたむらさきなす
特徴
へたの下まで紫色であることから名づけられた。果形は整った短卵形、果色は濃黒色で肌の光沢は極めて良い。草勢は強く枝は中開性で熟期は中生である。盛夏でも色ボケやなり疲れは少ない。品質は良好で、果皮は軟らかく肉質も適度にしまり日持ちがよい。
一口なすの宿漬け(ぬか漬け)、なすのそうめんかけ、オランダ煮など夏の金沢の郷土料理に欠かせない。
栽培要点
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1. 植えつけ遅霜の心配のなくなる4月下旬~5月初旬頃から種をまくか、苗で植えつける。畝幅は1m20cm、株間50cmで1列に植える。
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2. 仕立て方1番花が咲き始めるころ、1番花の下のわきから発生する枝2本と親枝の計3本を残し、他は全部摘み取る(3本仕立て)。開張性があるので、支柱を立て樹を挟むように誘引する。
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3. 収穫と管理大きさが鶏卵大(約30g)前後の頃から朝夕の涼しい時間帯に収穫する。追肥は樹勢を見て、開花始めたころから行う。肥料や水がきれると色つやが悪くなり、果実も硬くなるので、肥料と水はこまめに与えるよう心がける。
加賀つるなしつる豆 かがつるなしつるまめ
特徴
白花の早生種で非常に育てやすく、どこでもよく生育する。性質は強く、草丈は70〜80cmで次々と着果する。
加賀みの瓜 かがみのうり
特徴
石川県では古くから栽培されており、果長15cm、径長6cm、黄緑に緑のしまったウリで肉質柔らかく、芳香良好で果肉と種子の境が一番おいしい。
加賀節成胡瓜 かがふしなりきゅうり
特徴
春キュウリで日長に鈍感で春遅く播いても節成性の高い品種である。つるは細く、草勢はあまり強くない。果実は鮮緑色でやや細型。
加賀一本太葱 かがいっぽんふとねぎ
特徴
その名の通り、分けつせず、軟白部は太くて長く、肉質は軟らかいことが特徴の品種である。葉は濃緑色で草丈110cm前後、軟白部の長さ25cm前後、茎径2cmぐらいである。越冬性、耐寒性があり、生育は早い。
甘く軟らかく、独特のぬめりと風味を有した食味は、すき焼きや鍋物に最適である。
発芽適温は15~20℃、生育適温も15~20℃で氷点下でも凍結枯死することが少なく、非常に耐寒性が強い。
土壌適応性は極めて広いが、耕土が深く排水良好な沖積土、黒ぼく土の土壌か砂壌土が適地である。pH5.7~7.4で正常な生育を示す。根は乾燥に強いが酸素要求量は高く排水が悪いと生育が劣り、過湿状態が続くと湿害により枯死する。また、夏場で25℃以上の高温が続くと草勢は弱くなる。
栽培要点
《栽培のポイント》
発芽適温は15~20℃、生育適温も15~20℃で氷点下でも凍結枯死することが少なく、非常に耐寒性が強い。
土壌適応性は極めて広いが、耕土が深く排水良好な沖積土、黒ぼく土の土壌か砂壌土が適地である。pH5.7~7.4で正常な生育を示す。根は乾燥に強いが酸素要求量は高く排水が悪いと生育が劣り、過湿状態が続くと湿害により枯死する。また、夏場で25℃以上の高温が続くと草勢は弱くなる。
【作型】
●春まき秋冬どり(推奨)
〈播種〉3月中旬~4月中旬
〈定植〉6月中旬~7月下旬
〈収穫〉11月~3月
●秋まき夏どり
〈播種〉8月下旬~9月中旬
〈定植〉4月上旬~中旬
〈収穫〉6月下旬~9月
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1. 種まき地温が低いと発芽しにくいので、春まきは蒔き急ぎに注意する。育苗床は排水と陽当たりの良い土地を選ぶ。播種は畝に厚まきにならないように注意し、散播または条まきする。本葉2枚頃までは適湿を保ち、その後は水分を控え、健苗を作る。
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2. 定植苗丈30~45cm位、葉数4~5枚程度の苗を用意した畑に溝を切り植えつける。畝幅は70cm~1m、株間3~5cmを基本とする。植え溝は約20cmの深さに掘っておく。
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3. 土寄せ・管理1回目の土寄せは定植後約1か月後に、肩の部分に追肥を施し、土と混ぜながら溝へ落とす。その後は生育を見ながら、1か月おきを目安とし土寄せを行う。土寄せは緑の葉の付け根以上にかけないように注意する。
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4. 収穫軟白部を傷めないよう注意して、鍬で土を掘り下げ軟白部を出して、手で抜き取る。
かた瓜 (青縞瓜) かたうり(あおしまうり)
特徴
果実は短円筒形で、大きさは750g位になり、外皮は淡緑色の地に緑色の縞がある。肉質かたくて厚い。
秋まき加賀伝統野菜種子
加賀白菜 かがはくさい
特徴
松下種苗店 4代目 松下仁右衛門が育成し、戦前から昭和30年代にかけて晩生白菜として全国的に普及していた1球4~6kgまでになる大型の抱合性結球白菜。初冬から収穫する晩生系の品種で、葉は軟らかく甘みがあり、収穫後の貯蔵性に富む。
その軟らかさから鍋物や一夜漬けまたは漬物などに適している。昔ながらの白菜の味が楽しめることから、根強い人気を誇る。
栽培要点
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①極端な早まきはウイルス病や軟腐病の原因となるため適期播種を心がける。
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②根こぶ病の耐病性はないため、発生のみられる畑では、根こぶ病予防薬剤を使用する。
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③定植後2週間後と結球前の2回追肥を施す。
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④播種後75日~球がしまり硬くなったころから順に収穫する。
打木源助大根 うつぎげんすけだいこん
特徴
金沢市打木町の篤農家 故松本佐一郎氏によって育成された品種。
ずんぐりとした形で、肉質が軟らかく肌がきれい。
根径約8cm、根長約22~25cmの短円筒形で、尻の詰まりが良い。
食味においては、繊維質が少なくて甘みがあり、煮食に最適。特におでんやふろふき大根などの料理では、この打木源助大根の甘さと軟らかさが最も活かされる。その美味しさから金沢市の老舗料亭やおでん屋などで利用されている。軟らかい特徴がありながら煮崩れしにくく、味の染みも良いので重宝されている。
ただし、裂根や空洞症、ス入りが発生しやすいという特徴があり、適期収穫を心がける。
栽培要点
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元肥を施し、1mの平畝を作る。株間30cmの点まきで、1か所あたり3~4粒蒔きとする。
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本葉2~3枚の頃、生育の揃ったものを2本にし、5枚の時1本に間引きをする。
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追肥は間引きのつど、化成肥料を施す。肥料切れを起こすと果肉が硬く、肌が汚くなり、ス入りが現れるので注意が必要。
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追肥の遅れや、量が多いとひび割れの原因となる。
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収穫は播種後60日~可能であるが、収穫が遅れるとス入りが現れやすい。適期の収穫を心がける。
金沢青蕪 かなざわあおかぶ
特徴
根色は地上部が淡緑色、地下部は白色で、根径は球形に近い楕円形で、直径が約10cm、根重500〜600gの青首丸大カブである。
中島菜 なかじまな
特徴
能登半島の中島町で伝承されてきた。主として、漬け菜として利用される。春どりのものは香り、辛みを含み栄養価が高い。
吹立菜 ふきたちな
特徴
漬菜として藩政時代から栽培されてきたもので、春先に抽出した花茎を利用する事から、茎立菜、若菜、唐菜とも呼ばれている。
加賀一本太葱 かがいっぽんふとねぎ
特徴
その名の通り、分けつせず、軟白部は太くて長く、肉質は軟らかいことが特徴の品種である。葉は濃緑色で草丈110cm前後、軟白部の長さ25cm前後、茎径2cmぐらいである。越冬性、耐寒性があり、生育は早い。
甘く軟らかく、独特のぬめりと風味を有した食味は、すき焼きや鍋物に最適である。
発芽適温は15~20℃、生育適温も15~20℃で氷点下でも凍結枯死することが少なく、非常に耐寒性が強い。
土壌適応性は極めて広いが、耕土が深く排水良好な沖積土、黒ぼく土の土壌か砂壌土が適地である。pH5.7~7.4で正常な生育を示す。根は乾燥に強いが酸素要求量は高く排水が悪いと生育が劣り、過湿状態が続くと湿害により枯死する。また、夏場で25℃以上の高温が続くと草勢は弱くなる。
栽培要点
《栽培のポイント》
発芽適温は15~20℃、生育適温も15~20℃で氷点下でも凍結枯死することが少なく、非常に耐寒性が強い。
土壌適応性は極めて広いが、耕土が深く排水良好な沖積土、黒ぼく土の土壌か砂壌土が適地である。pH5.7~7.4で正常な生育を示す。根は乾燥に強いが酸素要求量は高く排水が悪いと生育が劣り、過湿状態が続くと湿害により枯死する。また、夏場で25℃以上の高温が続くと草勢は弱くなる。
【作型】
●春まき秋冬どり(推奨)
〈播種〉3月中旬~4月中旬
〈定植〉6月中旬~7月下旬
〈収穫〉11月~3月
●秋まき夏どり
〈播種〉8月下旬~9月中旬
〈定植〉4月上旬~中旬
〈収穫〉6月下旬~9月
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1. 種まき地温が低いと発芽しにくいので、春まきは蒔き急ぎに注意する。育苗床は排水と陽当たりの良い土地を選ぶ。播種は畝に厚まきにならないように注意し、散播または条まきする。本葉2枚頃までは適湿を保ち、その後は水分を控え、健苗を作る。
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2. 定植苗丈30~45cm位、葉数4~5枚程度の苗を用意した畑に溝を切り植えつける。畝幅は70cm~1m、株間3~5cmを基本とする。植え溝は約20cmの深さに掘っておく。
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3. 土寄せ・管理1回目の土寄せは定植後約1か月後に、肩の部分に追肥を施し、土と混ぜながら溝へ落とす。その後は生育を見ながら、1か月おきを目安とし土寄せを行う。土寄せは緑の葉の付け根以上にかけないように注意する
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4. 収穫軟白部を傷めないよう注意して、鍬で土を掘り下げ軟白部を出して、手で抜き取る
加賀野菜苗
金時草苗は4月中旬から5月中旬頃まで店頭販売のみ取扱いしております。栄養繁殖のため、種子の販売はございません。